2018.11.03~04キャンプ はじめての長瀞(5/5話)

 珈琲の入っていたアルミ製のボトルに熱湯を詰め、湯たんぽを作ったのは22時を過ぎた頃でした。こんなに遅くまで焚火をしたのは初めてです。炭・薪の着火がすんなり行った事、巻き割りをしないで済む薪束を購入出来た事、日中晴れて暖かかった事、防寒用の衣類や追加ブランケット等全てが上手く体力を温存してくれたようです。小さく焚いていた薪を柿の種の空き缶に移し蓋をします。何回か大きな音でベコンッ!となりますが、火災防止です。周囲の人にも勘弁して貰いましょう。

タープのロープを外し、幕の下に未使用の薪を置き、その他の荷物は全てテントの中です。市街地に近いと言ってもトンビもサルもこの近くで見た事が有ります。出来るだけ誘惑しない様にします。冷たいシュラフにブランケットに包んだ先程の湯たんぽを入れて、シュラフの上からも綿入れベストを掛けて就寝です。

深夜に3回、トイレに起きました。やっぱり相当寒いです。就寝前にはあった場内の自動販売機のHOTドリンクが、明け方にはすべて売り切れていました。皆さん相当寒い思いをしているようです。ようやくテントの壁が明るくなってきて、ガサゴソとシュラフから出ます。連れが「寒くて出られません」と言って、シュラフの中からモーニングコーヒーを要求するので、テント内でアルパインストーブを炊きます。シュゴーッ。

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二人分300ccのお湯はあっという間に湧き、アツアツの珈琲がはいります。一杯では温まり切らず2杯目の珈琲を飲み終えてから、ようやくテントから出ると、周りのテントからも、一人二人と人が出て来ます。さあ、朝食の準備です。

実は、以前から気になりながら、その重さに手を出せずにいた調理器具、ご存知スキレットが朝食の主役です。100均一のスキレットならば、ダメでも諦めがつくだろうと思い、購入に踏み切りました。一番小さな13cmの物を購入したので、重いと言っても片手で振れます。先ず炭をおこします。今回もすんなり着きました。

スキレットを温め、予め計量してきたホットケーキミックスに水だけを入れて焼きます。実は、バターにする予定の生クリームと、ホットケーキミックスに混ぜる予定の生玉子が、出発直前にダダを捏ねたので、お留守番になったのです。ん?忘れただけだろう?いやいやいやまさか。それはさて置き、この水だけ簡単ホットケーキが驚くほどふっくら綺麗に焼けたのです。怪我の功名とは、この事でしょうか。「スキレットすげえな」と言う私に連れが言います。「私の腕がイイのだよ」ははぁ~おっしゃる通りでございます。連れの仕事は、炭の火加減を見ながら時折スキレットの位置と、柄の向きを変える事。一番腕の良し悪しが出る所です。

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冷凍今川焼疑惑が持ち上がりそうな理想のホットケーキ

上出来のホットケーキは、前日夕方に作った地物ぶどうのジャムと一緒にハムハムと頂きます。インスタントの南瓜ポタージュもココでは最高のご馳走です。この頃になって米を炊く香りや、火をおこすトーチの音があちこちでし始めます。我々は、洗い場が混雑する前に、洗い物を済ませます。家に帰ったら、テントとタープを干して、衣類を洗濯すれば、ほぼ片付けが完了するレベルまで洗い、撤収。最終チェックアウト11時の所、10時少し前に退場となりまりました。

このまま帰るのは勿体ないので、行きにも寄った二つの道の駅に寄りながらまったり帰ります。道の駅はどちらも、昨日とは比べ物にならないくらいの賑わい。駐車スペースを探すのに苦労するありさまでしたが、道はそれほど混雑せず、午後2時には帰宅。ビタミン剤を飲んでおいたので筋肉痛も有りませんでした。

とても充実、楽しい楽しいキャンプになりました。しかし今回の寒さから、「今季は、これで最後かな」と言うのが二人の共通の意見になりました。

~おしまい~

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