2020.12.11 炭を変えたら

2020.12.11 炭を変えたら

野燗炉(携帯燗銅壺)の火力をUP出来ないかとGoogle先生に相談したところ、炭を変えてみろとのお達しがありました。たまたま通りかかったホームセンターで、備長炭が数種類あり、迷った挙句成型炭(オガ炭)の備長炭を試してみる事にしました。

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パッケージの会社はちゃんと日本の会社だった

備長炭と聞くと、”ウバメガシ”とか”紀州”とかが同時に頭に浮かぶのですが、材料でも産地でもなく、製法の事を指すらしく、特徴としては、燃焼時間の長さ、燃焼温度の高さ、灰の少なさ、匂いの少なさ、ハゼの少なさなどが挙げられるようです。同時に着火の遅さもあるようですが、成型炭にする事で難易度が下がるという事で、今回の決め手になりました。

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カットタイプって・・・そういうサイズ?

箱に使いやすいカットタイプと書かれていたので、七輪に入り易い長さを想像していたのですが、意外と長くてびっくりです。機会を見つけて鋸でカットしてやろうと思います。

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着火には、十能という火熾し具を使います

今回は自宅でお試しなので、お茶の炭を熾すのに使っている十能という火熾し具を使います。家庭のガスコンロで15分弱で火が付きました。

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シンデレラもきっとこんな感じのフィット感

実のところ、我が家の野燗炉には炭がほんのちょっと太くて、角を無理やり押し込めた感じです。しかし、シンデレラだって綺麗にドレスを着るために、コルセットでギューギューにウエストを締め上げているに違いないわけで、これこそが真のシンデレラっフィッっっトに違いありません。あまりのシンデレラフィットに、炭を押し込み終わった頃には、本体の水がチチチッと音を立てています。

嘘でしょ?こんなに火力違うの?ものの一分で、湯気が上がってきました。

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炭の赤さだって全然違います

あまりの事に10分ほど見とれていましたが、チロリの中のお湯も相当熱そうなので、測ってみます。

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OH! 80度!

これなら!紅茶は無理でもコーヒが淹れられますっ!お酒の燗は、温度計と睨めっこになりそうですが、心おきなくお替りできる速度で温まりそうです。

因みに、この記事を書いている最中に、実験開始から一時間が経過しましたが、蒸発も早く危うく空焚きしそうになりました。本体の水補給も40~50分置きに必要そうです。炭はというと、見た目で二割も減っていません。仮に見た目通りの炭の減りだとすると5時間も燃えてしまいます。炭を短くして火力と燃焼時間を下げても十分使えそうです。

(因みに、我が家の野燗炉は、チロリ200CC+本体300CC程度の小さな物です。)

90分経過・・・炭の周りに分厚い灰の層が出来た所為でしょうか?少し火力が収まってきました、時折落ちる灰の量は、お世辞にも少ないとは言えません。灰が落ちてみれば、炭も結構減っていたようです。どうやら12cmで3時間程度で燃え尽きそうです。炭の匂いは、ほとんど感じませんが、そろそろ換気が必要そうです。折角の自宅実験ですから、換気と給水に気を付けつつ、今夜は、こいつで一杯やりたいと思います。

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いいっ!