2018.11.03~04キャンプ はじめての長瀞(3/5話)
炭が、大変塩梅よく燃えているので、夕飯用のゆで卵スモークを作ります。
これは私が20年ほど前に何かの景品で頂いたまま、ずーっと出番を待って居たアイテム。自作のオイル缶スモーカーが朽ち果てやっと日の目を見たのですが、燻製以外に芸はなく、大きく、冷燻(長時間燻製)には向かないうえ、表面に燻煙を掛けるだけならば、フライパンでも出来るので、完全なるお荷物君なのです。
しかし!良く考えれば、野遊び自体が生きる上で全く不要な行為となっている現代、今更この子だけをお荷物君と言うのは、ヒドイ言いようと言う物。是非とも、今回のキャンプのお供に加えましょう。という事で、満を辞して(満を持して)の登場です。
燻製器底にアルミの皿を置きスモークチップを大匙1。アルミ箔を敷くとか、砂糖を混ぜるとか、要りません。一度やって見て下さい。砂糖を使うから焦げ付くのです。砂糖なんて無くても十分すぎるほど色も香りも付きます。
燻製器を炭の上(焚火台の網の上)に置いて、煙が出るのを確認したら、ゆで卵を入れて蓋をし、ほんの5分でこの状態。夕飯用だと言っているのに、連れが早速かぶりついて居ます。満面の笑みです。大成功という事ですね。スモークチップは、思いのほか長持ちです。足りなければ足せばいいので毎回量を減らし続けているのですが、大匙1杯でも残りました。経済的にも程が有ります。
ビール・ウイスキーのお湯割り・ピザ・燻製玉子でお腹を満たした午後2時半。見える範囲のテントサイトはあらかた埋まったようです。通年居るとは判っていましたが、相当な数の蚊が居るので、虫除けミストを使っていますが、そろそろテントにも蚊取り線香をセットして置きます。
近所の子供たちが、遅い昼食を終えて遊んでいます。大人が目を光らせている場合も有れば、完全に放任されている場合も。大人の側に、「キャンプ=危険を含む遊び」という感覚が薄いのでしょう。それも経験から学んでゆく事なので、少し怖い目に合うのも彼らの権利です。
「こらっ!車にボールをぶつけちゃったら なんていうんですか?!」連れが、3人組の子供に声を上げます。うち一人が恐る恐る謝りに来ました。「ごめんなさい」素直で良い子です。「ハイ。よく出来ました。」とすぐに笑顔で解放し、「逃げた二人は、損をした。」と、楽しそうに笑って次のお湯割りを作ります。
「未だ焚火には早い?」我々のキャンプは、旅・焚火・酒を原料にして作られているので、連れは先程からソワソワし通しです。「そうだねえ、それなら混雑しない内に温泉に入っておいでよ。」このキャンプ場には温泉が有るのです。「おお!忘れてた!」連れは温泉も大好物なので、いそいそと準備を始めます。私はというと、暗くなる前に朝食用のジャムの仕込みです。今回は、「道の駅あしがくぼ」で手に入れたぶどうのジャムを作ります。弱火でコトコト煮込むには、炭火はとても向いて居ます。
次回。焚火と肉、登場します。