2018.11.01秋キャンプ 落ち葉と木の実

野遊び

キャンプは、野遊びですから、危険回避ばかりでなく遊びのアイディアも書いてゆきましょう。落ち葉と木の実を使った遊びは、キノコ狩りの様な専門知識も必要ありませんし、食中毒の心配もありません。お手軽な遊びと言えます。

写真撮影

写真撮影だって立派な野遊びです。木の葉の吹き溜まりには、冬越えをしているテントウムシが居るかも知れませんし、色づく木の実には野鳥も来ます。キャンプ場の中をゆっくり散歩するのも優雅で幻想的な体験です。舞い散る落ち葉も、樹木の長い影も、全てがフォトジェニックです。それに秋冬のモコモコしたシルエットのモデルさん(同行者)でも居ればカメラ小僧でなくても気分が上がります。カメラ小僧を自称する皆さんには望遠レンズの出番をお知らせします。特に舞い散る落ち葉、舞う雪、野鳥、夜空などは、スマホの広角レンズでは思ったように写ってくれません。望遠・超望遠の絶好の出番です。

※文末に附随する注意点があります。

観察

この時期の野山は、唐突に「絵を描きたい」とか「詩が出来た」と、普段芸術に縁の無い人を、芸術家に変貌させます。しかし、いざ始めると、意外と大雑把に物を見て居る事に気が付き、または一部分しか見ていない事に気づくのです。遠くから子供のはしゃぐ声が聞こえる林を想像してください、そこであなたは何かを熱心に観察します。右手にはルーペを持って居るかも知れません、首からは双眼鏡、頭には黄色とこげ茶色の千鳥格子のハンチングを被って、足元は足首まである登山靴かも知れません、あるいはバックスキンの大きめのジャケットを羽織り、その下には芥子色のハイネック、首からは鮮やかな茜色のマフラーが覗いているのです。想像するだけでワクワクします。

採集

ドングリや松ぼっくり、カラフルな落ち葉。歳を重ねてもなぜかテンションが上がります。欲を貼らずに小さなキャンバス地の手提げでもブラさげて採集に行きましょう。こちらは、長袖セーターと綿入れベスト、短パン・厚手のレギンス・レッグウォーマーでしょうか。耳まで被ったニット帽もきっと似合います。足元は内側にファーの付いた紐なしブーツかもしれません。集めた物は洗ったり、こすったりして、テントサイトに飾りましょう。湯気の立つマグカップの足元に落ち葉とドングリ。これならスマホの出番です。湯気の向こうに焚火がぼんやり写りこめば、一流カメラマンの気分が満喫できますし、今すぐインスタにアップしたくなります。帰りには全て置いて来てしまいましょう。大丈夫、ズボンのすその折り返し、上着のフード、畳んだテントの間、必ずお土産は確保できます。

クラフト

お気に入りの木の実や落ち葉を手に入れたら、怪我をしない様にプルプル手を震わせながら、金串で穴をあけて、ありあわせのタコ糸や、ひもを通してネックレスやブレスレッドを作ってみるのも楽しいです。木工用ボンドや、100円均一で買える電池式のグールガンなら、ブローチだって作れちゃいます。なにせこの時期の洋服は、木の実や落ち葉の装飾品が似合います。キャンプ場では特に似合いすぎます。もっと簡単な遊びなら、両面テープの出番です。テントやタープ、椅子の背もたれにペタペタ貼るだけなら、ちびっ子の出番です。残念ながら持ち帰ればあっという間に色が抜けて行く落ち葉です。キャンプ場で遊んだあとは、写真と思い出にだけ残すのがおすすめです。

 

~大きなレンズで写真を撮る際の注意点~

一眼レフを所有し写真を撮る者として、同じ趣味を持つ皆様へ、今更ながら注意点を書き記します。大きなレンズのカメラというのは、女性のみならずそれを見かけた人からは「警戒すべき対象」になりやすいのです。更にカメラマンが若い女性から男性にかわると警戒レベルは跳ね上がります。他人に写真を撮られたい人は少ないと思って間違いありません。その点を再確認して、レンズを向ける角度に気を付けるなり、声を掛けるなり対策を講じて下さい。スマホには慣れている若い方も、一眼レフとなれば話は別です。例えばルールを守らないスポーツが面白くないように、カメラにも守るべきものがあると考えます。楽しい撮影になります様に、くれぐれもご注意ください。