2018.10.28キャンプのお客様

「いらっしゃいませ」そう言って笑顔で迎えたのは、近所のテントの小さな姉妹でした。手を繋いで、探検の最中だそうです。次に来たのは飼い主の目を盗んで遊びに来たフレンチブルドッグさんです。キャンプをしていると時折こうしたお客様がいらっしゃいます。

こうした可愛いお客様には、コチラからちょっとしたおやつを提供する事も有る訳ですが、客様の中にはお行儀の悪い方もいらして、驚かされたりします。

夏は、カメムシ・蛾・蝉などがテントの内外関わらずコンニチワしに来ては自由にお過ごしになられます。蛾はより明るい光を求めて挨拶をしに来るので、ランタンの明かりが周囲で一番強い時は、超VIP待遇です。お見送りに際は、ランタンの光量を抑え、他のランタンをご紹介します。

秋、蜂が団体様でコンニチワする事があります。特定の色の布に止まって日光浴をして、気が済めばマタネしてくれる場合もありますが、やんちゃなお客様に刺されると怖いので、日陰にテントを移動してしまうと、あっさり飛んで行ってしまいます。

通年、蚊がコンニチワします。彼女たちのコンニチワはちょっと苦手なソプラノボイスなので菊の仲間の渦巻き煙草を一服差し上げれば、短時間で退散して頂けます。

珍客、サル、トンビ、ノネズミ、イタチ彼らのコンニチワは、少々乱暴です。原因は我々にあります。料理の入った鍋や使った食器、生ごみを放置した場合によく現れます。サル・トンビに関しては、食べている最中の物を強奪する事も有るため、怖い思いをする事もあります。食料をこまめに片付けると想定外の近接遭遇をさけられます。特にクーラーボックスは、ロックさえしておけばサル以外には効果てきめんです。またキャンプ場の設置したゴミ置き場も形状が様々、遭遇率の高い形状の物も有ります。夜間や人気の無い時間帯は、不必要に近づかないのもお互いの為です。

トンビを相手に怪我をさせずに奪い取る「スリ」に例えるならば、サルのコンニチワは暴行ありの「強盗」です。見かけたらキャンプ場を撤収する位でも用心し過ぎという事はありません。管理棟に事情を話して撤収を検討してください。このケースで無料でバンガローを提供して貰った事もあります。管理人さんもサルの手癖をご存知ですので、双方にとっての最善策を一緒に考えて貰えると思います。

いずれの場合でも、双方笑顔で「じゃあね」を言いたいものです。