2018.10.28キャンプ用品選びの忘れがちな要素

私の荷物は思いのほか多い。そう気づいたのは結婚する時でした。多趣味を自覚はしていましたが、テントとタープはスキーや釣竿というよりは冷蔵庫や洗濯機と並ぶ存在感でした。

1人暮らしをしていたアパートは、大きな駐車場が有り、独り身には贅沢な広い間取りでした。荷物を置くにも、洗い物や物干しにも困る事は有りませんでした。しかし、新居は一軒家でありながら、庭は狭く駐車場は普通車を一台止めるのがせいいっぱい。物干し場は二階です。

テントやタープを洗って干す場所が狭い!「大は小を兼ねる」確かにテントが一回り大きければもう一人横になれるし、同じ人数ならテント内に持ち込める荷物が増えるのです。しかし同時にそのテントを格納する場所、洗浄する場所、干す場所も大きくないと大変不便なのです。

今(2018年現在)キャンプ用品店に行くと、3m×3m前後のテントを多く見かけます。天井高も上がるので、居住性は2m×2mの数段上と言って良いでしょう。しかしながらそれだけの天井を持ち上げるならば当然ポールは太く・長く・重い上に、生地そのものも大きく重くなります。ベランダに干すのが大変ですし、その重さの物を止めて置ける洗濯ばさみが見当たりません。増して洗えば重量は数倍に増えます。畳むにしてもそれだけの大きさのものを広げる床が我が家にはありません。

テントの床面積だけ考えても、畳が180cm×90cmだとすると、何も物を置いて居ない状態の8畳間が必要なのですが、オーバーフライシート(外幕)は、床面積より更に広いのです。この事実にテントデビューの翌日(もしくは次の休日)に気が付く人は、私を含め案外多いと思うのです。そしてひとしきり唖然とし、無理やり代替案をひねり出すのです。その代替案の中に何かしらの形で処分するという選択肢が含まれる野ではないかと想像すると、とても悲しい気持ちになるのです。

ゆえに、「車に載るか」「一人で設営できるか」と同じくらい「洗って干せるサイズか」という点を確認して貰いたいと思うのです。家に帰って洗い物を終えて尚、「次はいつにしようか。どこにしようか」と、心躍らせる事が出来るように。