2018.10.28キャンプの広がり方

キャンプをやっていると様々なキャンパーさんと出会います。海辺ならサーフボードや釣り具を積んだ人。山ではマウンテンバイクやモトクロスを積んだ人も居ます。それぞれそれを詰める工夫をし、荷物のパッキングをし、軽量化を図り、もしくは車を大きくしています。

人数についても、ソロ・タンデム・ファミリー・グループとあり、ソロではほぼ理想通りに出来たパッキング(荷詰め・荷物両調整)が、人数が増えるごとに難易度が上がります。

私がキャンプを始めた当初、人数は2ないし3人でした。この頃は皆が手探りでしたし、道具らしい道具もほとんどありませんでした。キャンプを初めて2年目、私達のするキャンプの話を聞いた先輩後輩(のちの友人)達が一緒に行きたいと申し出て来て、随分と沢山の人とキャンプに出かけました。実際にキャンプ場に出かけた人数は最大一度に13人。こうなると車が4台テントが3張、タープとブルーシート合わせて4張、クーラーボックスも大小3つ(大きな物はブリが入る物)とさながら引っ越しの様な有様でした。これでも実際キツキツです。

この頃、初期メンバーが大分キャンプ慣れして来てくれていましたので、主催としては大分助けて貰いました。というのも人数が増えて広がるのは荷物や車の台数だけでは無かったのです。

まず全員が呑兵衛でした。各々好きな酒を好きなだけ他の人の分まで持って集合しました。これが重いのなんの。結果、車が傾き運転が危険と判断し、4台の車に分乗させました。それから各人に持参するように言って置いた寝袋とロールマットと食器が収納サイズの想像以上に大きな物ばかりでした。これは急遽、我が家の押入れ透明ケースを出動させ、我が家の車の荷台に括り付けました。更に、各々がキャンプで楽しむためのグッズがありました。小さい物から大きなものまで多岐にわたり微笑ましい物でしたが、ひとつ頭を悩ませる物がありました。マウンテンバイクです。幸いこれは折り畳めるタイプであった為、どうにかこうにか車載しましたがそれでも破格の大きさでした。

こうなると、もうパッキング計画なんて有ったもんじゃありません。しかし、このうち何一つ無駄な物など無く、大人数キャンプならではの楽しみであると、のちの私は考える様になりました。そして伸縮自在な流動的パッキングについても考えるきっかけをくれたのです。

私のキャンプの認識の変化や広がりと共に、この時の友人たちにも各々変化がありました。一人は「車に乗せるから荷物になるんだ」と、マウンテンバイクによる自転車キャンプを始めました。一人は小さく畳めるアイテム集めにハマり、1人は大型のバンを買うのだと貯金をはじめ後に愛車をスポーツカーからバンに乗り換えました。数が圧倒的に足りなかったガソリンバーナーやナイフに興味を持った人も居ました。

キャンプに対する期待や「キャンプとは何か」が人それぞれで違う様に、一回のキャンプで感じ、発展する方向性も人それぞれ。こうやってキャンプは広がり続けて行くのだと感じた出来事でした。