2019.08.25 初めての夏休みキャンプ

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雨の合間に

ゴールデンウイークのキャンプ日記を書きそびれ、すっかりご無沙汰のキャンプ日記です。

初めての夏休みキャンプ

我が家では交通渋滞時期や、混雑地での行動はあまりしません。小中学生の夏休み7月20日~8月31日までのキャンプと言うのは、今回が初めての経験です。道路の混雑状況、キャンプ場の空き具合、全く未知数です。というわけで相変わらずのチョッ早始動で出発です。

色々と早すぎ

日曜日の朝に出発したこともあり、平日ならベタ混みの幹線道路は見た事も無い様な空き具合。家から30分でもはや早すぎ確定なのですが、どんどん進みます。予定の工程の半分を過ぎても快調なま・・・10時到着見込みの「道の駅 あしがくぼ」に8時に到着。この道の駅、土日の開店時刻は8時半。さすがに早すぎです。

しかし大丈夫!ココ「道の駅あしがくぼ」は、階段を降りると横瀬川の清流が待って居るのです!ああ、暑いって素晴らしい♪ 沢の水が程よく冷たいです。

観光地のノリ

沢から上がると道の駅がややフライング気味に開店。ココの客のマナーが悪いのか、店員がやるきまんまんなのか分からないが、この店は毎回開店まえからズルズルと客が入って行きます。観光でしか行かない私達からすれば「田舎らしさ」の象徴なので、有り難くズルズルに便乗します。今回はブドウ四種アソートを1000円で購入。ブドウの品種に詳しくないので高いのか安いのか全く分かりませんが、観光地のノリで躊躇なく購入します。そして朝食代わりのまんじゅうを買い、時間つぶしの計画を練ります。

 キャンプは水汲みでもあるのだ

「道の駅 ちちぶ」で、今回のキャンプのもう一つの目的おいしい水を汲みます。道の駅駐車場内に設置された水汲み場は、秩父の水道水が、コンコンと出ています。水道水と言っても私達が普段飲む水とは比べ物にならない美味しさ!しかも無料!

水20Lを汲んだ後、道の駅内で「ちちぶおにぎり」なるすさまじく胃袋を刺激する商品に出会うのですが、先程饅頭を食べたばかりの我々は、帰りに買おう!という事にしました。

 あ段の検索が出来ないナビでも行ける

キャンプ場までは、ここから40分くらいです。チェックインは13時からです。現在時計は9時8分です・・・・・・。

悩む我々に秩父高原牧場」なる看板がおいでおいでと呼びかけました。誘惑に乗ってみましょう!

我が家のカーナビ(ナビ子)様は、今朝あ段のタッチパネルが利かなくなりました。ち・ち・ぶ・こ・う・げ・ん・ぼ・く・じ・ょ・う。

いけます!ちなみに あしがくぼ へは、履歴から行きました。しかしナビ子様の気まぐれか、選択肢の少なさか、道は細くぐねぐねで急坂でした。

観光牧場だと誰が言った!

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おいしいソフトクリーム

途中全く意味不明な展望デッキなどを冷やかしながら牧場へ。牛の臭いなし!牛の声ほぼなし!牛の姿なし!ふれあい牧場は、どこにあるのか判らない!仕方ないので来た道を少し戻ってミルクスタンドで美味しいソフトクリームを堪能。連れ曰く。折角の美味しいソフトクリームに獣臭さもハエもいらん!との事で、稀に見る優良物件だそうだ。なるほど違いない。この牧場ならハエの心配なしにキャンプだってバーベキューだって出来るに違いありません。素敵だ!そもそも看板には一言だって「観光」とは書いて居なかったのだから、こちらの思惑と違ったからと言って荒ぶったりしてはいけないのです。

不満はそこじゃあない

さて美味しくて衛生的なソフトクリームを堪能して下山。ソフトクリームがいかに美味しくても、我が家ではもう二度と来ないであろう理由が一つありました。途中の坂が急すぎて、我が家のノンターボの軽自動車シルバー(ギンちゃん)の能力限界値ギリギリで有った事。登らないのは、まだしも下りのブレーキの利かなさ加減が尋常ではなかったのです。ずーっと下りなので踏みっぱなしなのに速度が上がって行く恐怖・・・。最終的にはサイドブレーキまで駆使して下山。命がけ高原と改名して差し上げようと思います。多分潤沢なキャンプ道具に加えて水を20Lも積んだせいでしょうが、とても怖かった。

安定の寄り道と謎のかき氷渋滞

下山後、それでもチェックインまで時間が余ったため、以前に何度も行っている西武鉄道秩父駅のお土産コーナーを冷やかします。そろそろお昼御飯も食べたいのですが、イートインコーナーは空席が有りません。散々冷かしてなにも買わずに時間をつぶしてキャンプ場へ向かいましたが、この頃から道が混雑して来ました。連れ曰く「かき氷渋滞」だそうですが、本当にそうなのかもしれないと思う程暑い。そしてかき氷屋を過ぎるとスムーズに・・・。まぢかっ?!

 

そんなこんなでキャンプ場到着

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広々使えるガラ空きオートサイト

チェックイン時刻に客がいない。夏休みとは言えお盆過ぎの日曜日チェックイン。人はそんなに多くないのかも。と、予想はしていました。と同時に、夏休み最後の駆け込み需要というのも脳裏をよぎっていたのです。しかし、予想は大きく外れました。「なに?ココ最近事件でもあったの?」それくらい人が居ないのです。結構な広さのオートキャンプサイトに、我々含めて3組。天国! はじめ一番木陰になる場所に車を停めてみましたが、虫が多く地面も濡れていた為、小移動。移動だって自由自在。テントを張る前に、クーラー内で半解凍になったミニたい焼きで乾杯っ!ぷはぁーっ!んまい!

ゆったりしたらテントとタープを設営。汗だくですっ!お風呂に入りたいけど、16時からという事で、コーヒー淹れたり、本読んだり、バター作ったり、ブドウジャム作ったりして過ごします。ときおり微かに涼しい風が肌を撫でますが、まだ焚火が出来る気温ではありません。

待ちに待ったお風呂タイム

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受付棟にある ちょっとした喫茶エリアとお風呂入口


16時ちょうどに風呂に行き30分ほど漬かり、さっぱりしてテントサイトへ、連れはもう3本目のビールを飲んでいます。持って来た本も読み終わってしまった様で、予備のブルーシートを地面に敷いて、テントからウレタンマットを出して寝ころんでいます。ヒマを楽しむ方法を持って居ると言うのは大変幸せな事です。若き日の自分ならばめいいっぱい予定を詰め込んで同行者を飽きさせない準備をしたでしょうが、歳を重ねた私達は、たそがれも、惰眠も、活字の世界への潜行も自在に楽しむ事が出来ます。そしてそれらを充実と感じます。

マテの出来ない炭おこし

17時を待って炭に火を着けます。まだ世界は明るいのですが、手元が明るい内に済ませた方が良い事と言うのも存在します。そして我々、本日昼食抜きです!

炭をビラミッドに組み「着火名人」にオリーブオイルとキッチンペーパーをセットしてライターでちょこっと着火。この着火方法には絶対的に切り炭が向いて居ます。高さが揃うので組みやすいのです。オリーブオイルが燃え尽きるまでノンタッチ。吹かず、煽がず、静観です。油のススを含んだ煙が消えたら、オイルが燃え尽きた合図です。2段目3段目の炭を1段目の炭の外側に並べて、BBQの始まりです。

 ピンポイントでヤリスギを楽しむ

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二人分としてはデカすぎだが やってみたかったんだ!

今回のメニュー。キャンプの前日まで肉食が続いたので魚介です!ムール貝の炭火焼き と 鮭のホイル焼き(自家製バターで) 折角のキャンプですから、ワイルドに!という事で、鮭は半身の頭側半分。塊でどーんっ!と焼きます。アルミ箔が網にへばりついて「うまく取れなーいっ!」とアクセクするのが充分に想像できたので、ピザストーンを使います。ん?ご存知ない?我が家では、ピザ釜の底板ですが、オーブンをお持ちのお宅ならば、オーブンのオプションとして別売されていると思います。蓄熱板と表現すれば想像できるでしょうか?気になる方は、「ピザストーン」で検索して見て下さい。

 

大量の貝と鮭、ツレがひそかに「道の駅ちちぶ」で購入していた赤ワインですっかり満腹。ワインは大当たり!我々好みのタンニン強めの渋いやつでした。この時点で未だ19時10分。汚れ物のほとんどないメニューだった為、皿とカップだけ洗って、19時30分最終入場の風呂に滑り込み。本日二度目の風呂を堪能。

風呂から上がり、すこし風が出て来て、少しだけ過ごしやすくなり、雲の合間に星を見付け、木々の間に川向うを走る秩父鉄道の窓明かりを目で追い、遠くに二つだけある焚火に目をやり、21時前にはテントに入りました。我々初体験の全面メッシュのままの就寝。蚊に悩まされる事は無かった物の、暑さには少々やられました。夜中に一段上のバンガローサイトの若者たちが、キャンプ場内探検だか肝だめしだかで騒がしかったので、ヘッドライトで人が居る事を知らせてやると、静かに帰ってくれました。

真夏のキャンプはやっぱり寝苦しい

やっとキモチイイと思えるほどに気温が下がった頃、テントがうっすら明るくなりました。というかメッシュ越しに青空がみえました。アルパインストーブで珈琲を淹れ、一服します。気持ちイイっ!もう少しやや肌寒いくらいでも良いんだけど、まあよし!珈琲美味し!

パラタを下さいっ!

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パラタは薄焼きパイだった

朝食はミクロネシアのパン「パラタ(Paratha)」パケ買いしたけど予想では、そば粉のガレットみたいな物。これにもピザストーンを導入。くっつくと大事なので、アルミ箔に乗せて焼いてみる。お?おおお?おおおおおおおおっ!!?パイである。巻かないクロワッサンである。これは思わぬ収穫っ!スキレットで半熟に焼いた目玉焼きと、昨夜の鮭の残りをマヨネーズで和えたもの、そして自家製ジャムと、自家製バター、家で仕込んできたサワークリーム。やばうまっ!いかんっ!うますぎる!家の近くや、会社近くに有ったら通い詰めるレベルの美味さ!連れが、恐ろしい一言を吐く。「今回の優勝はパラタ!」おうふっ!自家製とか、ワイルドとか、現地調達とかもう何もかもが霞んでしまう・・・。気になる方は・・・Google様に聞いてみて下さい。個人的な感想としては、もうクレープもガレットもピタパンもファミチキのバンズも要らない。パラタを下さい!ってレベルです。

落ち着いてぇー

ごめんなさい。そういうブログじゃあなかったですね。ま、そんな事も含めてキャンプ。楽しいキャンプになりました。今回のキャンプには隠れたテーマがありました。個人的な研究課題です。「真夏に食材を極力冷凍食品にしたら、どの程度保冷力が持つのか?」これがテーマでした。結論から言うと、32時間冷やし続けられました。

氷3L+冷蔵ビール3L+冷凍たい焼き500g+冷凍鮭500g+冷凍ムール貝500g」6時間後たい焼きがやっと齧れる程度の半解凍。ペットボトルの氷は表面に薄ら水の層があってほぼ氷のまま。10時間後(先程と比べるとビール1500CCとタイヤキ100g減)鮭表面が柔らかく中はシャーベット状、ムール貝溶けかけた氷で繋がっている状態。22時間後(更に鮭500gムール貝500gが減った状態)ラパタ冷蔵庫で解凍した状態。ビールキンキン。氷半分程溶けた状態。32時間後(ビール2本と氷のみ)氷片が僅かに残る程度、ビール未だキンキン。

※参考:クーラーボックスが直射日光にさらされた時間なし/灼熱のコンクリートアスファルトに置かれた時間なし

逆を返すと、真夏に連泊するなら、買い出しと氷の追加は必須。という事ですね。

夜のお楽しみ

今回は夏という事も有り、夜空はさほど綺麗には見えませんでしたが、星座アプリを使って星探しをして遊びました。夏の大三角(デネブ・アルタイル・ヴェガ)くらいははっきり見えましたので、方位磁針と対でないと使えなかった星座早見盤よりもずっと便利なアプリで、お手軽天体観測オススメですよ。朝晩の季節は秋に向かって加速度的に進んでゆきます。益々楽しみですね。

フォトグラファー「ツレ」

そうそう!今回写真担当は「ツレ」です。一枚残らず「ツレ」。写真のここかしこにビールが登場しますが、「ツレ」の水分です。「ツレ」曰く、「ビールの写って居ない写真なんてつまらん!」だそうで、次回からはまた、自分で撮ろうと思います。ん?だって我慢しているのに飲酒運転を疑われたら悲しいでしょ?

 

~編集後記~

とにかく暑いキャンプでした。なるほど、「キャンプは暑いからイヤ」と、誘いを断られた事があるのを思い出しました。連れはあれから、涼しいキャンプ場を探しているようです。